2025年8月19日 環境農水常任委員会の副委員長として3か所の調査
おはようございます。滋賀県議会議員の野田武宏です。
昨日は、環境農水常任委員会の副委員長として、3か所の調査に伺いましたのでご報告いたします。
パナソニック草津工場「共存の森」
まず、パナソニック草津工場の「共存の森」を視察しました。
先成たかし草津市議も説明と案内に駆けつけてくださり、お話を聞くことが出来ました。
創業者・松下幸之助さんの志が受け継がれた素晴らしい空間であり、自然と共に生きる企業の姿勢を強く感じました。
一方で、直接的な利益を生む場ではないという経営上の課題もあることを意識しましたが、これからの時代は企業が自然環境を維持・保全していく姿勢がますます重要になると感じています。
「自然共生サイト」に認定されたことを契機に、県としても後押ししながら、他の自然共生サイトとの連携を模索していく必要性を強く感じました。
津田干拓地果樹生産組合
続いて、津田干拓地果樹生産組合を調査しました。若手農業者が集まり、「淡海ぶどう」や「淡海なし」のブランド形成にも挑戦されており、大きな可能性を感じました。
一方で、安定した販路の確保や技術継承といった課題も伺いました。僕自身、津田干拓地果樹生産組合が作る「淡海ぶどう」や「淡海なし」というブランドを今回初めて知りましたが、こうした地域ブランドがしっかりと確立していけるよう、県として伴走支援をしていく必要があると改めて認識しました。
グリーン近江農業協同組合
最後に、グリーン近江農業協同組合を訪問しました。米価が高騰する一方で、肥料や資材の値上がりも続き、農家経営は必ずしも安定しているわけではありません。数字や制度だけでは見えにくい「現場の不安」を伺い、国や県の施策とどう結びつけていくかが課題だと感じました。
さらに、食用米の価格高騰により食用米の方が収益性を高めた結果、酒米の生産が減少している現状も課題として伺いました。地酒文化を守るためにも、食用米と酒米のバランスをどのように維持していくか、行政の支援がますます重要になると痛感しました。
今回の3か所の調査を通じて、企業・農業団体・生産組合がそれぞれの立場で挑戦と課題を抱えながら、滋賀の環境と農業を支えていることを改めて実感しました。
副委員長として、現場の声を県政にしっかり届け、施策の後押しにつなげてまいります。
滋賀県議会議員 野田たけひろ
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