2024年11月21日 谷川俊太郎さんに書いてもらった詩
亡くなった谷川俊太郎さんに書いてもらった詩がある。
学生時代に自分がいた学科が無くなることを記念した廃学科イベントを企画したところ、途中から大学からも予算がつき公式なイベントになったところ、上野千鶴子さんや谷川俊太郎さんが来てくれた。
今考えると、廃学科を記念したイベントって何やねん!って話だが、大学から言われたことは「さよなら人文」というタイトル(さよなら人類という朝倉勇さんのコピーのオマージュ)だと学部ごとなくなるように見えるから変えて欲しいというお願い以外は、割と好き勝手にやらせてもらった(タイトルはさよなら人文学科に変更)。
イベントに来た谷川さんは、いつもの朗読会では読めない下ネタ満載の自分の詩を読んだり、僕らにもフレンドリーに接してくれ、さよなら人文学科の中で1、2を争う盛り上がりで終えることが出来た。
会の終わりの打ち上げで、谷川さん自分たちの学科が無くなること、卒業で離れ離れになる寂しさなどを話して、全体のイベントそのものや、そんな思いを形に残す為に冊子を作っていることを伝えた。
その上で、そこに載せる詩を作って欲しいとお願いした。冊子の入稿期限までは一カ月ほどしかなかった。
「僕も忙しいからね〜。なかなか難しいかな。」
そう答えてしばらくしたある日、大学生から僕の携帯に電話が鳴った。
「谷川俊太郎さんから詩が届いている」
僕らの為に、忙しい時間を割いて、書いてくれた詩のタイトルは「さよならは仮のことば」。
後日、本人から自分でも気に入ったので、詩集に入れても良いかと連絡があったぐらい素晴らしいこの詩は、僕の人生を何度も支えてくれる欠かすことの出来ない詩になった。
冊子は同学年同学科の卒業生全員に配られた。
きっとこの詩に支えてもらった卒業生は沢山いたと思う。それぐらい素晴らしい詩だ。
さよならは仮のことば
谷川俊太郎さんとの別れに、この詩を思い出さない訳がない。
谷川俊太郎さん、本当にありがとうございました。またいつか、一緒に朗読会ができる日を楽しみにしています。
さよなら
滋賀県議会議員(大津市選挙区) 野田武宏