Blog活動日誌

2024年5月19日 佐川美術館の特別展示「ポケモン×工芸展」

佐川美術館で開催中の特別展示「ポケモン×工芸展」を訪れました。

今では知らない人は少ないと思いますが、ポケモンについて簡単に説明しておきます。ポケモンの正式名称はポケットモンスターで、1996年にゲームボーイ用ゲームとして初めて発売されました。当初は赤・緑の2種類が発売され、それぞれでしか捕まえられないポケモンがいることから、友人との交換や2種類のソフトを買う子どもたちの間で大いに盛り上がりました。

ゲームの内容は色によって大きな違いはなく、プレイヤーはポケモントレーナーとしてポケモンを捕まえ、育て、バトルさせ、最終的な目標は「ポケモンマスター」になることです。151種類のポケモンを集めてポケモン図鑑を完成させる楽しみもありました。特に、151匹目の幻のポケモンは特殊な方法でしか手に入らなかったことを覚えています。ちなみに僕は赤を持っていました。1997年のアニメ化によって、主人公のパートナーであるピカチュウが大人気となり、赤と緑に続き発売された青に加えて、「ポケットモンスターピカチュウ」が別で発売され、国民的な人気を得ることになりました。以降は「金・銀」や「ルビー・サファイア」など多数の続編が作られ、現在では1,025種類のポケモンが存在。多数のCMなどでタイアップするほど、今のような不動の地位を確立していきました。

余談ですが、赤と緑に加えて発売された青は、雑誌上の通販による限定発売だった上に、スタート時に選べる三種類のポケモンのメインカラーになっているので、そこまで深い意味はないと思われます。

 

そんな子どもたちにとって夢のような展示に足を運びましたが、その期待を大きく上回る素晴らしい内容でした。まず、展示会場に足を踏み入れると、子どもの頃に感じたワクワク感が蘇ってきました。各展示物は、ポケモンのキャラクターたちが日本の工芸品と融合しており、その美しさと創意工夫に感嘆せざるを得ません。

特に印象に残ったのは、甲賀市の陶芸家・桝本佳子さんの信楽焼のリザードンと、金工作家の吉田泰一郎さんのイーブイです。信楽焼のリザードンは、土の温もりと力強さが感じられ、まさに信楽焼の魅力を余すことなく伝えています。「赤」の表紙デザインにも使われていた火を使うリザードンの力強い姿が、信楽焼の質感と相まって、非常に印象深い作品となっていました。

一方、金属で作られたイーブイは、その精巧な仕上がりと美しさが際立っています。イーブイは純銅製で、その進化系の3種類であるシャワーズ、サンダース、ブースターには青銅製、金銀メッキ、銅を緋銅(ひどう)という伝統色で着色するなど、属性にあわせたこだわりも感じました。

また、展示を通じて、ポケモンと工芸品の両方が持つ魅力を再認識しました。ポケモンはそのキャラクターの可愛らしさや親しみやすさから多くの人に愛されていますが、工芸品とのコラボレーションによって新たな魅力を発見することができました。工芸品の持つ歴史や技術、そして職人たちの情熱が、ポケモンというコンテンツを通じてより身近に感じられるのは、とても貴重な体験です。

何より子どもの美術館離れが言われる中で、大きな目的の1つとして『子どもたちがどれだけ来ているのか』が知りたかったため、足を運んだのですが、正直、大人だけで来ている人の方が目立つぐらい子連れや若い子が多かったので印象的でした。テーマによって美術館の入口を下げ、まずは足を運んでもらうことで、次回以降は来てもらいやすくなる。まさしく、これを実践しているようでした。

 

この特別展示は、2024年6月9日までの期間限定で開催されており、事前の受付申し込みが必須となっています。実は僕も昨日の予定が雨でキャンセルになり、急遽サイトを見たところ当日の空きに滑り込めたぐらい大人気ですので、ご覧になりたい方は、まず佐川美術館の公式ウェブサイトをご確認ください。

 

皆さんもぜひ、この機会にポケモンと日本の伝統工芸の美しさを堪能してみてください。ポケモンの世界に浸りながら、工芸品の奥深さと職人技の素晴らしさに触れることができる、絶好のチャンスです。お見逃しなく!

ページの先頭へ