2023年7月25日 教育・文化スポーツ常任委員会 県内行政調査@滋賀県立三雲養護学校 滋賀県立虎姫高等学校
7月25日は教育・文化スポーツ常任委員会 県内行政調査、朝から県庁に集合。まずは滋賀県立三雲養護学校に向かいました。
調査先1 滋賀県立三雲養護学校(湖南市柑子袋)
調査内容 特別支援学校の施設・設備状況および教育環境について
調査先2 滋賀県立虎姫高等学校(長浜市宮部町)
調査内容 国際バカロレアディプロマプログラム実施校における教育現場での取組について
本県では障害のある子どもたちが十分な教育を受けられるように、特別支援教育の充実を目指しています。各特別支援学校では、生徒の教育的ニーズに応じた学びの場が提供されているものの、設備の老朽化や生徒数の増加から、環境の改善が求められているとのことで、今回は三雲養護学校に向かいました。
昭和51年に開校した、知的障害や肢体不自由の生徒が学ぶ県立三雲養護学校では、生徒数の増加に伴い、生徒に目が行き届かないような状態になってきているとのことでした。駐車場として利用していたところにも増築するなどして対応してきた為、校庭の周囲には行き場をなくした教職員の車が駐車されていました。当然そのまま体育の授業を行うとのことで、車に傷などついたことはないか聞いたところ「ある」と、当たり前の返答を頂きました。
個人的にはボロボロの下駄箱や、案内されていない教室で、カーテン替わりに黒いゴミ袋を活用しているところを見つけてしまい大きなショックを受けました。
このような背景を踏まえ、教育・文化スポーツ常任委員会として、特別支援教育の更なる推進を目指し、三雲養護学校を実際に訪れて知ることができた事を今後の審議に活かしていくつもりです。
次に訪れた県立虎姫高等学校は平成31年3月に、国際バカロレア(IB)ディプロマプログラムの実施校として認定されています。
令和2年からは日本語ディプロマプログラムをスタートし、令和4年3月には初の卒業生を送り出しました。
同校のIB資格は世界的な大学入学資格として認められ、多くの国際的な大学がこのスコアを入学選抜の基準として採用しています。そのため、同校はグローバルな視点を持ち、課題解決や自己表現を中心とした独自の教育内容を提供しており、他にはない魅力的な県立高校として位置づけられていますが、個人的にはいくつか発信力の強化など、いくつか課題と感じることもありました。
しかしながら、学習内容や生徒たちの視点、能力は大変すばらしいもので、今後の国際社会に必ず役立つものだと確信しました。
準備、ご対応頂いた皆様。本当にありがとうございました。