2026年11月3日 コクヨ?KOKUYO?国誉?
昨日の会派「チームしが県議団」の県外視察では、京都市役所に続いて、大阪のグラングリーン大阪にあるコクヨ株式会社の新本社「KOKUYO HQ」を訪問しました。
コクヨといえば、私にとってはキャンパスノートなどの文房具のイメージが強い会社ですが、現在はオフィス家具や空間づくりも大きな事業の柱になっているそうです。
今回訪問した新本社は、今年5月に移転したばかり。単なるショールームではなく、社員の皆さんが実際に働いている様子を見学できる「ライブオフィス」です。
まず驚いたのは、約700人が働くオフィスなのに、執務用の机はその6割程度しか用意されていないこと。全員が決まった席で働くのではなく、その日の仕事に合わせて場所を選ぶ仕組みになっています。
静かに集中する場所、チームで仕事をする場所、気軽に打ち合わせができる場所など、オフィスの中にはさまざまな空間がありました。社員の家族が利用できる部屋や、なんとお好み焼きを焼ける鉄板まで!
もっとも、自由な働き方には課題もあります。実際、出社する人が多い日には机が足りなくなることもあるそうです。
また、フリーアドレスでは同じ部署の社員と顔を合わせないこともあるため、あえてチームで集まる時間を設けるなどの工夫もされていました。
コクヨでは、社員が予定を共有し、管理職は仕事の成果物を確認することで業務を管理しているとのこと。また、オフィス内で誰がどこにいるのかを確認できるシステムも導入されていました。
さらに、そのシステムで集めた利用状況のデータを、次のオフィス改善にも活用しているそうです。見た目をきれいにするだけではなく、実際に使われているかどうかを検証している点も印象に残りました。
一方、行政では紙の文書が多く、情報セキュリティやネットワークの制約もあります。民間企業と同じ仕組みをそのまま導入するのは難しい部分もありますが、滋賀県でも県庁舎の今後のあり方を検討しているだけに、参考になることが多い調査でした。
そして、今回初めて知ったことがもう一つ。
「コクヨ」は、もともと漢字で「国誉」と書くそうです。しかも、この「国」は日本ではなく、創業者・黒田善太郎さんの故郷である越中(現在の富山県)のこと。「故郷の誉れになる」という思いが込められた名前なのだとか。
長年使ってきた文房具の名前に、そんな由来があったとは知りませんでした。
働き方の未来から社名の歴史まで、いろいろと勉強になった一日でした。