2024年11月15日 環境・農水常任委員会の県外行政調査3日目 @トリゼンクオリティオーシャンズ株式会社
こんばんは。大津市選出の滋賀県議会議員、野田武宏です。
環境・農水常任委員会の県外行政調査最終日は、福岡市にあるトリゼンクオリティオーシャンズ株式会社を訪問し、鶏ふんを活用した海の環境改善について調査しました。
今回は福岡浩一取締役から、これまでの取組の経緯や海の環境改善につなげてきた技術について詳しくお話を伺いました。
トリゼングループでは養鶏を行う中で大量に発生する鶏ふんを、かつては費用をかけて産業廃棄物として処理していたそうですが、「これを農業に活かせないか」と考えたことから肥料化への取組が始まりました。
そこで開発されたバイオエキス「華燦々」を鶏ふんに散布して発酵させ、農林水産省の公定規格に適合した普通肥料「華煌ら」として商品化。さらに、その取組は農業だけにとどまらず、海の環境改善へと広がっていきました。
現在は、「華煌ら」をもとに鉄粉などを配合し、栄養分が緩やかに溶け出すようにした「MOFU-DX」を海域で活用するほか、ヘドロ化などによって底質が悪化した場所では、バイオエキス「華燦々」を活用した「IBA-DX」による底質改善にも取り組まれています。
現地では「清ければ魚棲まず」という話が出てきました。
この話はもともと政治に繋がる話で、「白河の清きに魚の棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき」という江戸時代の後半、老中・松平定信が行った「寛政の改革」の際、あまりにも厳しく、クリーンすぎる政治を批判・風刺する意図でこの言葉が使われています。
水をきれいにすることはもちろん大切ですが、生物が育つためには窒素やリンなどの栄養も必要であり、逆に栄養が多すぎても環境への負荷につながります。だからこそ、それぞれの海の状態を事前に調査し、必要な栄養を適切なタイミングで供給することが重要だというお話を伺いました。
今の時代に合わせるとクリーンすぎる事への批判というよりも、雑味のある人間らしさが政治には必要という風に、個人的には受け取っています。
琵琶湖でも、水質だけでなく生態系を含めた湖のあり方を考えていくことは重要で、綺麗になりすぎたことで生物が減っているというような見解もあるぐらいです。
何にせよ、もともとは処理に困っていた鶏ふんを肥料として活用し、さらにその技術を海の環境改善へとつなげていった発想と取組は、大変勉強になり、個人的にはここに至るまでのストーリー含めて、今回の調査で最も興味を惹かれた内容でした。
これで3日間にわたる環境・農水常任委員会の県外行政調査も終了。
九州での全日程を終えて無事に滋賀へ戻り、手術した我が家の猫のいる病院に駆け付けてから、睡魔に襲われながら今は自宅でこのブログを書いています。
この調査が始まった日に、手術の日取りが決まり、昨日無事に手術がおわったとの連絡があるまで、気持ちが落ち着かず寝ることが難しかったこともあり、調査の報告ブログを更新することに没頭して自分を誤魔化していましたが、本人に会うことで、ようやく落ち着くことができました。
今回も実際に現地へ足を運び、直接お話を伺ったからこそ知ることのできた取組や気づきがたくさんありました。
何より全体のスケジュールを通して、お忙しい中、私たち滋賀県議会の調査を受け入れ、丁寧に説明していただいた各視察先の皆さんには心から感謝申し上げます。
そして、今回の県外行政調査にあたり、事前の調整から行程の手配、当日の対応まで準備していただいた議会事務局の皆さまにも感謝しかありません。
多くの方々のご協力があって、今回も無事に3日間の調査を終えることができました。
学んだことをしっかり整理し、今後の滋賀県の環境・農水行政に活かしていきたいと思います。
野田武宏
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