Blog活動日誌

2024年9月18日 6月定例会議一般質問議事録

◆8番(野田武宏議員) (登壇、拍手)御存じのとおり、1981年、びわこ国体をテーマに、「水と緑あふれる若さ」をスローガンとした第36回国民体育大会が本県で開催され、年齢に関わらず県民が一丸となり、湖上輸送など湖国ならではの創意工夫を行ったことで、内容豊かで実りある国体として好評を博したと仄聞しています。

それから44年の月日を経て、来年──2025年には、国民スポーツ大会──以下、国スポという──と名称を変更した国内最大のスポーツの祭典が本県に帰ってきます。あわせて、2001年から全国身体障害者スポーツ大会と全国知的障害者スポーツ大会を統合して始まった全国障害者スポーツ大会──以降、障スポという──も開催することで、スポーツの普及や地域振興だけでなく、障害の有無に関わらず、誰もが共に楽しめる社会の実現に向け、理解を深めていくことができる大きな機会となることは間違いありません。

いよいよ開催まであと457日と迫った国民スポーツ大会。そこで、通告に従いまして、国スポ・障スポ大会について、全て文化スポーツ部長に一問一答方式で伺います。

初めに、各競技のネット配信についてです。

前回のびわこ国体との大きな違いは、テクノロジーの進化による情報通信技術、いわゆるICTの普及です。実際に現地に来て試合を見たり、テレビなどで、選択された一部の試合しか見ることができなかった時代から、今では運営側が環境を整え、発信することで、自宅からでも試合を観戦することができます。

そこで、現在、県内のスポーツイベントや大会においてネット配信を行っている事例、その手法を文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。どのスポーツでも、少しでも興味を持ってもらい、競技人口やファンの創出につなげるために、少しずつネット活用が進んできていることがうかがえます。

次に、技術的、インフラ的な準備状況について伺います。

現在では、スマートフォンで撮影した動画を誰でも気軽に配信することができます。少し前では考えられなかった、誰もが情報発信をするメディアの役割をすることができる中で、県として配信をする際には、安定した配信に向け、最大限の準備を欠かすことができません。

そこで、国スポのネット配信を実施するための環境は整っているか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

続いて、予算およびコストについてです。

技術的な準備と人員配置を行い、ネット配信を行うためにはどの程度の予算が必要か、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

先催県の一般的な仕組みの中で、ネット配信を行うための予算を安いとは言えません。また、国スポの動画配信で欠かすことのできない「国スポチャンネル」の配信に係る費用も安くないものと仄聞しています。しかしながら、時代に合わせた国スポや障スポの次のステージを考えたときに、ネット配信を欠かすことはできないと考えます。

そこで、現時点で予定されている、今年開催の佐賀大会の計画を含め、先催県における国スポのネット配信を実施した事例について、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)さきに述べたびわこ国体との大きな違いが及ぼした変化に伴うウェブやソーシャルメディアの普及によって、ペイドメディアに依存するマーケティング戦略は大幅な見直しが求められるようになりました。広告を通じてブランドを構築することは困難となりつつあり、自社サイトや店舗、製品パッケージ、自社の従業員といったオウンメディアやマスメディア、ネットメディア、ソーシャルメディアなどの評価を受けるメディア、いわゆるアーンドメディアにも注目が集まり、広報戦略も当時とは大きく異なってまいります。

さらに、ネット配信を活用することで、商品の販売だけでなく、スポーツ観戦の楽しみ方も新たな価値が生まれています。ネット配信を通じて、試合のライブ中継やハイライト、選手インタビューなどをリアルタイムで共有することでファンとの双方向のコミュニケーションが可能となります。これにより、スポーツイベントの臨場感を自宅で楽しめるだけでなく、即時のフィードバックを得ることで、より魅力的なコンテンツづくりが実現できます。

このように、スポーツ観戦の新たな形態として、その重要性を増しているネット配信ですが、国スポを広く周知するための広報戦略としてネット配信を組み込むことで、どのような効果が期待できると考えているか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ネット配信という新たな入り口が1つでも増えることで、別の切り口からの広報も可能になると考えられます。

次に、障スポについて伺います。

まず、現状の障害者スポーツの配信状況についてです。さきの質問でお聞きしたスポーツ大会の配信ですが、その中で、県内で開催された障害者スポーツイベントや大会におけるネット配信事例があるか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

障害者スポーツにおける大会は、移動や準備に比較的大きなエネルギーが必要となる参加者とその家族、関係者にとって非常に重要なイベントです。選手たちの努力や成果を共有することは感動や喜びを分かち合う貴重な機会ですが、当然、現場に足を運ぶのが困難な場合も少なくありません。貴重な機会を共有するせっかくのチャンスに、現地に来れなくても、ネット配信を活用すれば、遠くにいる家族や友人など1人でも多くの関係者に選手たちの奮闘をリアルタイムに近い形で共有することができます。

そこで、障害者スポーツ大会の関係者や参加者、その家族からネット配信に対する要望はあるか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)デジタルトランスフォーメーションが進んでいることや、障害者スポーツ以外ではネット配信が広がっている現状がある一方で、障害者スポーツ大会ではネット配信が行われていない状況は、ネット配信に対する要望がない現状が、イコール望んでいる関係者がいないということではないと推測できます。具体的な要望はどの程度、存在するのか、ヒアリングを行うなどしながら、こういったところにも光を当てながら本県の障害者スポーツも次のステージに向けて進めていただきたいと思います。

次に、技術的、インフラ的な準備状況について伺います。

さきの質問で国スポ・障スポについてお聞きしていますが、障害者スポーツ大会のネット配信を実施するための環境は整っているか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

配信の指定サービスがないということで、自由度が国スポよりも比較的高いのかと思います。当然、予算面でもそこの縛りが薄くなってくるのかと思います。

ほかの面で国スポと障スポで大きく変わらないであれば、1つの準備で2つの効果が得られるのではないでしょうか。設備の問題や体制づくりなどの課題もあると思いますが、先催県の事例や今年開催の佐賀県の状況から今の流れを知ることも大切だと思います。

そこで、先催県で障害者スポーツ大会のネット配信を実施した事例はあるか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

佐賀で全試合配信を予定しているということで、さきに開催された県で行われ、本県では行われないということになった際に、関係者から落胆の声が出てこないか、注意していく必要があると考えます。

今月22日、23日と滋賀県希望が丘文化公園で行われた、わたSHIGA輝く国スポラグビーフットボール競技リハーサル大会に伺い、スポーツ専用AIカメラによる無人自動撮影によるスポーツDXソリューションの実証実験を見学してきました。様々なカメラがありましたが、その一つに、左寄り、中央、そして右寄りで撮影した3つの動画を瞬時に1つに合わせ、フィールド全体を1つの動画にする機能を持ち、ボールを持った選手を自動で追尾するだけでなく、ボールが例えば高く上がった際にはボールだけが映っているような状況になってしまうので、寄り過ぎないアングルに切り替えるなど、それぞれの競技に応じてルールを学習し、最適な形の撮影を自動で行うAIの進歩に驚きを隠せませんでした。

わたSHIGA輝く国スポ・障スポ実行委員会の会長である三日月知事と民間企業が連携し、試験的に行われたこちらの実証実験を見て、本県としても、ネット配信に向けて着実に前に進んでいることを実感し、実証実験だけで終わることなく、国スポや障スポでは実用化することができると感じました。

費用面でも、張りつきとなる人件費の大幅な削減が期待できます。実際、現地では、私が訪れたのは23日なんですけど、たった1人でそれを動かしていました。

また、この技術革新は、AIカメラによる映像配信の有用性だけではなく、応援コミュニティープラットフォームによる情報発信によって、ネットを通じた新たな関係性の創出も期待され、配信映像を通じた関係人口づくりや開催地の魅力を発信することもできますし、環境整備が進むことにつれ、そのシステムを活用し、遠方にいる有名な指導者による部活指導にもつなげることができます。

さきの冨波議員の質問でもありましたけど、部活動の地域移行による地方の指導者不足解消に対する新たな施策にもつながるという意味で、国スポ・障スポ以降でも活用できる可能性が大いにあります。

これらを踏まえ、国スポ・障スポのネット配信を行うことについてどのようにお考えか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

強豪校を倒すジャイアントキリングが起きたことが大きなニュースになったことや、好きなミュージシャンが競技とコラボしたCM応援ソングに使われているなど、スポーツに興味を持ってもらうきっかけは、決してスポーツを行うことだけではなく、ささいなことから始まると考えます。

また、近年、新たな観光地になっているところはSNSを中心としたネット配信からというケースも多く見られます。ネット配信をすることは、来県者が減るのではなく、今まで開催地に行くことができなかった競技関係者や家族とつながり、滋賀の魅力を伝え、滋賀に訪ねてもらうきっかけを生むことになると考えます。

また、甲子園などでも、自分が負けた高校を応援していくケースを頻繁に耳にします。負けたからそこで終わりではなく、その思いを次に託し、託した相手の試合を見守っていく、そうやって関係性を継続していくからこそ思いがつながり、決勝戦や準決勝という盛り上がりが最高潮に近づく試合を観戦してみたいという思いが強まるのではないでしょうか。そういう意味で、決勝のみの配信などというふうになると、どうしてもストーリーの連続性が失われてしまうのではないかなと思います。

過去のびわこ国体では選択肢としてなかったICT技術の活用が、人件費の削減や県民の日常生活における豊かさ向上にもつながっていく可能性は否定できません。スポーツのみならず、教育、福祉、医療、観光など全ての分野でデジタルトランスフォーメーションの流れは止まることがないと言われているからこそ、ぜひとも大会における発信をきっかけとして、本県の新たなデジタルトランスフォーメーションにつなげていただきたいと思います。

さて、国スポ・障スポ大会、特に障スポ大会には、選手を中心に、多くの障害のある方々が本県を訪れることが予想され、社会福祉の父である糸賀一雄さんにゆかりの深い本県としては最大限の合理的配慮は欠かすことができません。

そこで、障スポ大会において、どのような障害のある選手や関係者が訪れると想定しているのか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

9万人ほどという大きな数字をいただきましたが、次に、確保している宿泊先情報から、競技会場までの移動時間で最も長い時間はどれぐらいを想定しているのか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)御回答、ありがとうございます。

宿泊施設の確保状況や移動時間についての詳細をお聞きできて、計画が進んでいることがよく分かりましたが、まだまだ未確定な部分が多いということで、ぜひとも引き続き御尽力いただければと思います。

移動時間の短縮に最大限の配慮をしていくことは、参加者の快適さに直結するため、非常に重要だと感じています。多くの先催県でも快適に過ごしてもらうために、問題が発生しないよう準備を進めてきたと思われますが、それでも想定外の事態が起きてしまうことは多々あります。ただし、少なくとも先催県でも起きた問題が再び起きることのないようにすることで1つでも問題を減らすことができます。

そこで、先催県で、障害のある方々が宿泊した際に発生した想定外の問題について確認されているか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

先催県での経験を踏まえ、本県でも同様の問題が発生しないように対策を講じることが重要だと感じています。特に、事前に可能な限りの準備を行い、障害のある方々が安心して宿泊できる環境を整えることは体力回復にも影響しますので、試合結果にもつながるという意味において大変重要です。引き続き、よろしくお願いします。

障害者スポーツにおいては、スポーツの知識や経験だけでなく、障害者福祉についての知識や経験も併せて持つ必要があり、既に行われているように、県庁内でも部局間を超えた連携を行っていくことで、小さな問題を含めた障壁を1つでもなくし、関係者の満足度を上げていくことができます。

そこで、障害者について詳しい関係者とスポーツについて詳しい関係者の連携はどのように行っているのか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

障害者スポーツ協会との連携がしっかりと行われていることを確認できて、大変心強く思っています。専門知識をお持ちの皆さんと協力し、小さな問題でも事前に共有し、より関係者の満足度が高い大会を目指していただきたいと思います。

満足度について考えると、試合後の本県における観光や飲食に対する満足度の向上は、もう一度、本県に来たいと思ってもらうためには非常に重要です。しかしながら、障害のある方、特に車椅子を利用している方がバリアフリー対応の店舗を探すことは大きな障壁の一つとなっています。アプリなどを活用した民間サービスなども進んではいますが、そこまで無事にたどり着けるかどうかの情報入手は容易ではありません。

そこで、県として、地域と連携し、バリアフリー対応ができている店舗を分かりやすく知ってもらうための仕組みをどのように考えているか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。

競技関係者の皆さんが、試合が終わった後にちょっと一杯飲みに行きたいみたいな形で打ち上げなどを考えた際に、大会の中ではストレスなく行われていたにもかかわらず、その後、滋賀県に、飲食などを楽しもうと思ったときにストレスを感じることが最後の最後でネガティブなイメージにならないようにぜひとも御注意いただき、これからも御尽力いただきたいと思います。

階段しかない場所では車椅子を使っている人にとって障害が生じますが、高い壁がある場所では、車椅子を使ってない人でもその先に進むことができず、同様に障害が存在することになります。しかしながら、これらの問題はエレベーターやはしごの設置で解決することができます。この問題解決の方法は1976年にUPIASという組織によって発表されたもので、「障害は物理的な障壁や社会的な排除によって生じるものであり、それらを取り除くことで障害を解消できる」とする、いわゆる障害の社会モデルとして知られています。この考えに基づき、国でも障害者差別解消法やバリアフリー法などの法律が整備され、障害のある方々が生活しやすい環境づくりが進められています。

また、本県でも、この考えを取り入れた滋賀県障害者差別のない共生社会づくり条例を制定し、障害のない共生社会を目指しているからこそインフラ整備を行い、障害の社会モデルに基づく解決をさらに進めていく必要があるのではないでしょうか。ぜひとも、国スポや障スポ開催を契機に、誰もが安心して快適に楽しめるよう、現地に行かなくても参加できるネット配信やバリアフリーなまちづくりを進め、大会の満足度を高めていただければと考えています。あわせて、大会終了後には、今後の県政に生かせる多くの学びや改善点を直接のフィードバックとして得られると考えます。

そこで、最後に、大会終了後には参加者からアンケートを取り、その結果を今後の県政に生かしていく予定があるか、文化スポーツ部長に伺います。

◆8番(野田武宏議員) 終わります。(拍手)

 

#滋賀県議会議員野田たけひろ #一般質問 #大津市

ページの先頭へ