2026年7月15日 教育・子ども若者・警察常任委員会の県内行政調査②滋賀県総合教育センターを視察しました
教育・子ども若者・警察常任委員会の委員長として県内行政調査に行きました。
2か所目は野洲市にある滋賀県総合教育センターを訪問し、「教職員の探究的な学びに向けた取組」について説明を受けるとともに、県民参画委員会で現場の先生方と意見交換を行いました。
最初に北川守一次長から、総合教育センターは「研修だけを行う施設ではありません」という説明がありました。
教職員研修だけでなく、学校に寄り添う研究、学校への研修支援、特別支援教育相談までを担い、「子どもの夢と生きる力を育むための探究的な学びを支援する」ことを基本方針として取り組まれています。
続いて奥村俊文次長から、教職員研修の内容について説明を受けました。
初任者研修は年間14回実施されており、授業づくりだけでなく、電話応対や社会人としてのマナーなど、教員として必要な基礎も学びます。また、着任直後ではなく、約3週間学校現場を経験してから最初の研修を実施し、実際に感じた疑問や課題を持った状態で学べるよう工夫されています。さらに1学期だけでも5回の研修を行い、学校での実践と研修を繰り返しながら成長できる仕組みとなっています。
今回の視察で最も印象に残ったのは、「教職員自身が探究的に学ぶことが、子どもの探究的な学びにつながる」という考え方です。
これまでのように講義を受けるだけの研修ではなく、教職員自身が問いを立て、対話し、実践し、振り返る探究型の研修へと転換が進められていました。子どもたちに主体的な学びを求めるのであれば、まず教える側も同じ学びを体験するという発想は、とても納得できるものでした。
また、学校へ研究員が継続的に入り込む「学校派遣研究」や、学校へ出向いて授業改善を支援する「サテライト研修」、今年度から始まった「校内研究まなラボ」など、学校現場に寄り添う取組が数多く行われています。センターで学ぶだけではなく、学校と一緒に考え、一緒に改善していく姿勢が印象的でした。
意見交換では、全国学力・学習状況調査の結果も踏まえ、「読み取ったことを自分の言葉で表現し、記述する力」に課題があるという認識が示されました。そのため、国語科や算数科を中心とした授業改善にも力を入れているとのことでした。
さらに、「学校現場の先生方の一番の悩みは、昔も今も『どうすれば分かりやすい授業ができるか』です」というお話も強く印象に残りました。
AIが急速に普及する時代だからこそ、知識を教えるだけではなく、子どもたちが考え、対話し、自分の言葉で表現する力を育む授業が求められています。一方で、その土台となるのは、やはり教員自身の授業力であり、子どもとの信頼関係であるというお話には大きく共感しました。
県民参画委員会では、現場の先生方からも、教員同士が対話する時間の減少や、学校現場の多忙化、若手教員への支援の必要性など、率直な意見を伺うことができました。
子どもたちの学びを支えるのは、教職員の学びです。
その学びを支える総合教育センターは、単なる研修機関ではなく、学校現場とともに考え、ともに歩む存在であることを改めて実感した視察となりました。
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