Blog活動日誌

2026年7月14日 教育・子ども若者・警察常任委員会の県内行政調査①甲賀市にある社会福祉法人甲賀学園「鹿深の家」

みなさん、こんばんは。
滋賀県議会議員の野田武宏です。

教育・子ども若者・警察常任委員会の県内行政調査で、甲賀市にある社会福祉法人甲賀学園「鹿深の家」を訪問。委員長として「子どもの権利擁護に沿った自立支援の取組」についてお話を伺いました。

当日は、橋本善信理事長、春田真樹施設長、堺稔副施設長にご対応いただき、施設の概要説明を受けた後、施設内も見学させていただきました。

説明の中で特に印象に残ったのは、春田施設長が着任当初、中学生から「どうせすぐ辞めるんだろ」と言われたというお話です。養育の崩壊を何度も経験し、大人を信じられなくなっている子どもたちの姿が、その一言に凝縮されていました。

だからこそ鹿深の家では、「問題行動」を表面的に捉えるのではなく、「トラウマの眼鏡」で子どもを見ることを大切にされています。思春期特有の反応なのか、それとも過去の虐待体験によるものなのかを見極めながら、子どもの背景を理解しようとする姿勢が徹底されていました。

また、子どもが失敗しないように育てるのではなく、「失敗したあと、どう立ち直るか(リカバー)」を一緒に考えることを重視しているという言葉も印象的でした。失敗を責めるのではなく、その後を支えることが自立につながるという考え方です。

緊急時には決して職員一人で対応せず、必ずチームで対応することや、日頃から子どもとの信頼関係を築き、予防的な関わりを重視していることなど、高い専門性を感じました。

施設運営では、小規模・家庭的な暮らしを実現するため、県内でいち早く地域小規模児童養護施設を整備し、現在も地域に分散した住まいづくりを進めています。施設内も、調理の音や匂いが感じられる家庭的な環境となっており、「心地よさ」を大切にしていることが伝わってきました。

一方で、退所後の課題も大きく、住宅支援や就労支援、特別支援学校を卒業する子どもたちの生活基盤づくりなど、社会に出た後まで支援が続いています。遺贈を活用した「みらい基金」によって、進学や体験活動など子どもの夢を後押しする取組も行われていました。

さらに、子どもの声を聞く方法についても試行錯誤が続けられていました。意見箱や施設長とのお茶会では十分に声を拾えず、現在はスマートフォンのフォームを活用するなど、子どもたちが意見を伝えやすい仕組みづくりにも取り組まれています。

調査を通じて感じたのは、児童養護施設は「子どもを預かる場所」ではなく、「子どもの人生に寄り添い続ける場所」だということです。
その覚悟を感じる調査でした。

様々な家庭環境によって傷を抱えた子どもたちが、自分らしく社会へ歩み出せるよう支え続ける現場の皆さんの姿勢に、多くのことを学ばせていただきました。

今後の委員会審議や政策提言にも、この現場の声をしっかり生かしていきたいと思います。

#滋賀県議会議員野田たけひろ
#鹿深
#甲賀市

 

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