Blog活動日誌

2026年5月11日 連合滋賀議員団会議 徳島県視察研修 1日目①「tabi no otomo」

連合滋賀議員団会議 徳島県視察研修 1日目①「tabi no otomo」
連合滋賀議員団会議の視察研修で、徳島市内にあるインクルーシブカフェ「tabi no otomo」を訪問しました。
一般社団法人旅の栞 代表理事の榎本峰子氏より、これまでの人生や福祉への思い、現在の取り組みについてお話を伺いました。
榎本代表は、介護・障害福祉の現場で長年働く中で、「制度上できない」と言わざるを得ない場面や、利用者・家族の思いに応えきれない現実に何度も直面してきたそうです。
その中で、「できない」を「できる」に変えたいという思いから、制度外サービスや就労支援、そして現在のインクルーシブカフェの立ち上げにつながっていったとのことでした。
特に印象に残ったのは、「福祉施設を作りたいわけではない」という言葉でした。
障害の有無や年齢、国籍などで区切るのではなく、地域の中に自然と多様な人が混ざり合い、働き、関われる場所を作りたい。その思いが、カフェ全体の空気感からも伝わってきました。
また、ロボット「OriHime」を活用した在宅就労支援についても説明を受けました。
障害や病気、環境などの理由で外に出ることが難しい方でも、遠隔操作を通じて接客やコミュニケーションに参加できる仕組みであり、「働くこと」や「社会とのつながり」の可能性を広げる取り組みだと感じました。
そして実際に、車椅子で働かれている中川恵龍さんが、工夫を重ねながらクレープを焼いてくださっていた姿も大変印象的でした。
高い場所には自作の道具を使い、できない部分は周囲が自然に支え合う。そこには「特別扱い」ではなく、当たり前のように助け合う空気がありました。
さらに、中川さんご本人から、LGBTQ当事者としての経験についてもお話を伺いました。
戸籍変更の経験や、働く場で自分らしく生きることへの葛藤、そして受け入れられる環境の大切さについて率直に語られており、「多様性」という言葉だけでは語りきれない、現場のリアルを感じました。
また、榎本代表の「自費ならできる」という言葉も強く印象に残りました。
制度の枠組みの中では難しかった支援や挑戦も、自費サービスだからこそ実現できることがある。そこには、制度だけでは拾いきれない一人ひとりの思いや暮らしに向き合ってきた現場の実感が込められているように感じました。
一方で、理想だけで運営できるものではなく、駅前の人流不足や経営面、スタッフのメンタルケアなど、現実的な課題についても率直に語っていただきました。
それでも、「諦める世の中から、選択できる世の中へ」という理念のもと、挑戦を続ける姿勢に大きな刺激を受けました。
今回の視察を通じて、福祉を「支援」という枠だけで考えるのではなく、地域づくりや教育、就労、コミュニティ形成と一体で考えていく重要性を改めて実感しました。
滋賀県においても、誰もが役割を持ち、自分らしく地域と関われる社会づくりについて、引き続き考えていきたいと思います。
ページの先頭へ