2026年1月11日 大津市の「20歳のつどい」に向けたメッセージ
今日は大津市の「20歳のつどい」ですので、主に20歳の集いに参加される皆さんにを中心に20歳の皆さんに向けたメッセージを。
最初に正直な話をします。
今の日本の民法では18歳が成年ですが、社会的には20歳は、まだ「若いね」と言われることも多く、自動的に「大人」になれるわけではありません。
つまり今日は、「大人」になったことを喜ぶ日ではありません。
そもそも法律で決められた成人とは異なり、
「大人」とは態度・姿勢・行動様式で決まっていくもので、
年齢で自動的に与えられるものではありません。
それでは今日は何なのか。
僕は、「答えを自分で選び始める日」だと思っています。
18歳で法的には成人となり、自分の行為に対して法的な責任を負う主体になります。
そして20歳になると、国民年金の加入義務が生じ、納付・免除・猶予の申請を自分の判断で行う主体になります。
また、飲酒、喫煙、公営ギャンブルも20歳から可能になりますし、養子縁組も、自分の意思で行えるようになります。
必要か必要でないか、何をどう選ぶのかを、誰かに言われたからではなく、自分自身で悩み、選び、責任を取っていく。
僕は、今日がその始まりを祝う日だと思っています。
ニュースを開けば、戦争や分断、経済不安が当たり前のように語られ、
分かりやすい言葉で示される「正解」が増えました。
また、AIに聞けば、何でも答えてくれますが、その責任を取ってくれることはありません。
つまり現代は、自分自身の「答え」が見えにくくなっている時代と言っても過言ではありません。
ただ、偉そうに見える大人たちも、実は迷いながら「答え」を決めています。
危機だと言われてから何十年も経ちながら、有効な答えを出しきれず、その負担が若い世代に先送りされてきた少子化の問題。
そして、学校を休校にするのか、行動をどこまで制限するのか、判断が揺れ続けたコロナ禍。
その影響を強く受けてきたのが、皆さんのような若い世代です。
多くの場面で大人たちが、「仕方なかった」「想定外だった」という言葉で、責任を曖昧にしてきたのも事実です。
だからこそ、「大人は正しい」「言われた通りにしていれば大丈夫」ではなく、自分自身で様々な選択肢を選んでいってください。
それが、今の皆さんには可能になります。
全部分かっていなくても構いません。
ただ、大人の判断を無条件に信じる側でいる年齢でもなくなったことを意識し始め、「誰かが考えてくれるだろう」と思うことを、ここで終わりにしてください。
世界がどうしていくかは、「有効な答えを出せない大人」が決めるのではなく、皆さんが疑い、考え、選び抜いた先につくりあげていくものです。
どうか、その選択の先に、今よりも、もっと素敵な未来が来ることを願って、20歳のつどいを迎えられた皆さんへのメッセージとさせていただきます。
「有効な答えを出せない大人」の入口へようこそ。
どうか、ともに抗い続けていきましょう。
そして20歳のつどいに参加される皆さん、本日はおめでとうございます。
有効な答えを出せない大人
滋賀県議会議員 野田たけひろ
