Blog活動日誌

2025年11月18日 おうみ犯罪被害者支援センター設立25周年「連携元年」記念大会

こんばんは。滋賀県議会議員の野田たけひろです。

本日は、おうみ犯罪被害者支援センター「Omi Victim Support Center(OVSC)」の設立25周年「連携元年」記念大会に参加しました。

25年前に電話相談からスタートし、行政・警察・医療・法曹・市町・民間団体へと連携の輪を広げながら、被害者支援の中心として歩んでこられた歴史を伺い、あらためて強く感じるものがありました。

特に心に残ったのは、第2部で語られた支援の実例です。
60代のお母さまが飲酒運転の車にはねられ、意識が戻った後も左半身マヒと高次脳機能障害が残ったというお話でした。
被害者参加制度の手続き支援や裁判への付き添い、市役所と連携した義父の受け入れ先探し、手術が必要になった際の病院探しまで、日常の暮らしを支えるような支援が続けられていたことを語る当事者の言葉には重みがあり、深く胸に響きました。

語り手の女性が「今日があるのは、市が動いてくれたから」と語る場面は、強く印象に残りました。

第3部のシンポジウムでは、西島理事長がコーディネーターを務め、岸本副知事、佐藤大津市長、岩永甲賀市長、松村副理事長が、これまでの歩みや今後の課題について意見を交わされました。

滋賀県では、平成17年(2005年)の犯罪被害者等基本条例施行後、平成19年(2007年)に相談窓口を設置。当初は職員が担当していましたが、専門性の高さなどから平成21年(2009年)にOVSCへ委託され、平成30年(2018年)の犯罪被害者等支援条例へとつながってきたこと。
大津市のセンターにつなぐ取組やパープルリボンキャンペーンの話。
甲賀市の県内初となった緊急支援金制度や2次被害防止の条例明記について。
そして、電話相談は「ボランティアでできる」と誤解されがちだが、実際には高度な専門性が求められることなどについて、多くの示唆がありました。

特に松村副理事長の
「元気になったのではなく、元気に見せるのが上手くなっただけ」
という遺族の言葉や、
「犯罪被害者になるということは、登っていた山から突然別の山に放り込まれるようなもの」
という表現は、被害者が置かれる現実を端的に示すものでした。

また、「今日の積み重ねが明日につながる」という言葉も印象に残りました。

滋賀県の取組は全国の中でも進んでいる一方で、現場ではまだ十分ではない部分が多いという話も、非常にリアルで僕自身も今回の参加を通じ、被害者支援を単なる制度ではなく、“生きていくための支え”として捉える必要性を改めて認識しました。

県議の立場から、支援の「すき間」を埋め、相談につながりやすい環境づくりに力を尽くしていきたいと感じました。

滋賀県議会議員 野田武宏

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