2025年5月25日 令和7年2月定例会議03月19日議案に対する質疑質疑全文
2025年5月25日 令和7年2月定例会議03月19日議案に対する質疑質疑全文
○議長(有村國俊) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
議第81号、議第82号および議第96号の各議案に対する質疑を行います。
発言通告書が提出されておりますのでこれを許します。
9番野田武宏議員の発言を許します。
◆9番(野田武宏議員) (登壇、拍手)チームしが 県議団、野田武宏です。通告に従い、議第96号令和6年度滋賀県一般会計補正予算(第11号)について、議案に対する賛否の決定ができるように、不明確な点について一問一答方式で質疑を行います。
地震対策費の繰越明許費について、その内容について知事に伺います。
○議長(有村國俊) 9番野田武宏議員の質疑に対する当局の答弁を求めます。
◎知事(三日月大造) (登壇)お答えいたします。
今年度に導入を計画しておりましたトイレカーにつきまして、今月中旬、仕様書で求めている助手席側のエアバッグが搭載されていないことが判明いたしました。仕様を満たした車両とするには、車体自体を交換する必要があり、車体の調達等に時間を要しますことから、来年度に繰り越しさせていただこうとするものでございます。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
トイレカーの仕様を満たした車体の調達に時間を要するという説明がありましたが、納車時期は来年度ということでしたが、いつぐらいになるか知事に伺います。
◎知事(三日月大造) 答弁を山下防災危機管理監に委任します。
◎防災危機管理監(山下將) お答えいたします。
受注者からは、納車は7月末になると説明を受けているところでございます。受注者に逐次進捗を確認しながら、一日でも早く納車されるよう努めてまいりたいと思います。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
繰越明許費として計上する必要があったことが分かったのはいつなのか、知事に伺います。
◎知事(三日月大造) 答弁を山下防災危機管理監に委任いたします。
◎防災危機管理監(山下將) お答えいたします。
3月11日、助手席側のエアバッグが搭載できていないことについて受注者から連絡があったところでございます。その後、受注者において、仕様を満たす車両の手配などを検討されましたが、履行期限内の納車のめどが立たないことから、3月14日に繰越明許をすることと判断したところでございます。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
くしくも東日本の大震災があった3月11日にということで、今、お答えいただきました。
そもそもですね、今、トイレカーについてお話しいただいているんですけど、令和6年の予算では、トイレカーという文言はなくて、トイレトレーラーという記載がされていました。トイレカーとトイレトレーラーの違いについて、知事に伺います。
◎知事(三日月大造) 答弁を山下防災危機管理監に委任いたします。
◎防災危機管理監(山下將) お答えいたします。
トイレトレーラーは牽引して運ぶ仮設トイレでございまして、トイレカーは、トラックにトイレを搭載した、自走する仮設トイレでございます。牽引式か自走式かという違いはございますが、いずれも被災地などに運搬して使用する移動式の仮設トイレでございます。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
資料を御覧ください。(資料掲示)これですね。お手元のタブレットにもあると思うんですけど、この資料で、上がトイレカーですね、下がトイレトレーラーです。上が執行部からいただいたトイレカーでして、下は私が能登半島のボランティアに行った際に撮影したもので、愛知県の阿久比町から派遣されていたトイレトレーラーです。これ、自走できるトイレカーの運転には普通免許が必要ですし、自走できないトイレトレーラーには牽引免許が必要。もっと言うと、トイレカーのほう、これ、多分、3トントラックということで、中型、今の新しい免許でいうと中型免許が必要になるかなと思います。そういう免許に関して言ってもこれは全然違うものが必要になるということで、ここに関してはそもそも、御提案いただいたときにもですね、会派内でも、様々な移動式トイレがある中で、なぜトイレトレーラーなのかという議論を経て、今、ここに至っています。
当時トイレトレーラーを選んだことについて、どのように答弁されていたのか知事に伺います。
◎知事(三日月大造) 答弁を山下防災危機管理監に委任いたします。
◎防災危機管理監(山下將) お答えいたします。
昨年2月の定例会議では、軽トラ型のトイレなどの活用について御質問いただきました。その際、答弁では、軽トラ型のトイレは、機動性がある一方で、積載できるトイレの数が少ないなどのデメリットがあるため、運用面での効率性や利便性などを総合的に勘案して、トイレトレーラーの導入を検討してまいりたいと、知事公室長が答弁をさせていただいております。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
今お答えいただいた内容は恐らく私の一般質問の内容に対してお答えいただいた内容かと思うんですけど、知事の提案説明の中でも、避難生活に不可欠なトイレ対策としてトイレトレーラーを導入するというお言葉であったり、あとは、2月定例会議の中の加藤誠一議員の質問に関しても、トイレトレーラーの導入を県の災害対応能力の向上のため進めていくという言葉であったりとか、あと、清水ひとみ議員の質問の中でも、このトイレトレーラーを災害時以外でどのように運用していくのかというお話をお聞きして、私たち、私自身だけではなく、議員がそれに関して賛否を決めてきたのかなと思います。
トイレカーに変えた理由を伺います。知事に伺います。
◎知事(三日月大造) 山下防災危機管理監に答弁を委任いたします。
◎防災危機管理監(山下將) お答えいたします。
能登半島地震で利用されておりましたトイレトレーラーにおきまして、配管の凍結などによる不具合が報告されたことがありましたので、改めてトイレカーとの比較検討を行ったところでございます。
トイレトレーラーは、露出配管の延長が長く、凍結に対するオプション設定がありますが、凍結対策として電熱線を外部電源に接続するため、設置場所の制限や、発電機の設置などが必要となります。
一方、トイレカーは、露出配管が少なく、特に凍結対策を必要としないことから、トイレカーを採用することとしたものでございます。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
お答えいただいてありがとうございます。
凍結に関するということで、今、お話しいただいたんですけど、初期型のトイレトレーラーというのは確かに、能登の応援に行った際とかですね、そのような事例もあったとは思うんですけど、例えば千葉県の君津市の報告では、君津市は、灯油を使用する室内暖房用ヒーターであったりとか、凍結防止用の電熱線を備えているということで対応してきたというお話が既に2010年のクラウドファンディングの時点で記載されていまして、今のお答えでいくと、場所であったりとか、発電機の使用の云々というのが必要になるということだったんですけど、これ、トイレカーの場合は常時ガソリンを使ってエンジンを回すということを想定しているということですか、被災地の中で。そこについて再度お答えいただければと思います。
○議長(有村國俊) 答弁者は。
◆9番(野田武宏議員) 防災危機管理監に……。じゃ、知事、お願いします。
◎知事(三日月大造) 答弁を防災危機管理監に委任いたします。
◎防災危機管理監(山下將) お答えいたします。
トイレカーの場合は、議員御質問されたとおり、エンジンがついておりますので、エンジンをかけてバッテリーを充電しながら稼働するという形も取らさせていただくことができますし、一方で、予備のバッテリーも搭載しているということでございますので、一定期間、活用できると考えております。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
これ、トイレトレーラーを購入する予定がトイレカーに変わったことについて、今までですね、常任委員会とか、防災の特別委員会の設置もされているんですけど、ここでは説明がありませんでした。
これ、いつの時点でトイレカーに変えたのかお答えいただけないでしょうか。知事、お願いします。
◎知事(三日月大造) 様々、種々検討した結果、昨年の5月に書面で、こういう形で判断したいがいかんという、そういう、私に求めがありましたので、トイレカーというもので検討してよしという判断をさせていただいたところです。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
5月ということで、2月の定例会議が終わって3か月後に決まって、そこからもう約10か月ほどですかね、たっているかと思うんですけど、これが、常任委員会、特別委員会等、各会派等にも、具体的にこういう説明をしましたということがありませんでした。これが事前に説明があれば、議員からも、例えば注意すべき点であったりとか、そういう変更があったのであれば、本当に大げさなことを言ってしまうと、助手席にエアバッグをつける、本来、トラックはほとんどつけていませんから、つける必要が県の仕様書の中で出てくるんじゃないかと、そういうところは重々注意してもらうように言ったほうがいいんじゃないかみたいな話が、議論が活発に行われたのではないかなという、その可能性もあったと思うんですけど、このような手続が取られなかったことについてどのように認識しているのか、知事に伺います。
◎知事(三日月大造) 昨年の議会で予算をお認めいただいて、その際は、おっしゃったとおりトイレトレーラーとして御説明申し上げ、そして様々お答えをしておりました。
ただ、トイレトレーラー、また、トイレカー、いずれも、能登震災の教訓等を踏まえて、避難所の快適なトイレ環境を確保することを目的とした移動式の仮設トイレでありますので、車両形式の変更については執行部で判断させていただいたところでございます。
ただ、このトイレの確保につきましては、能登半島地震で全国的にも注目され関心の高いものであった、また、議員各位の様々な御関心も高かったということを考えれば、もう少し丁寧な説明が必要であったと認識しているところでございます。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
滋賀県議会基本条例の第16条に、「知事等は、議会または委員会が議決した決議および議会が採択した請願について、誠意をもって、これを処理しなければならない。」という記載があります。これが今回行われなかったのではないかと。今回いきなりトイレカーの繰越明許をしたいということで出てきて、じゃ、一体それが何なのかということで、今、質疑をさせていただきました。
そもそも運転席のないトイレトレーラーが最初から導入されていたのであれば、エアバッグの設置というのはもともと必要がありませんので、今回の繰越明許費というのは発生しなかったのではないかなと考えます。
このような大きな変更というのが、事前に説明がなく、繰越明許費というのを承認するということは、過去の議論の時間を軽んじているのではないかなと考えます。例えば、以前の一般質問でお聞きしたようなトイレトレーラーの機動性について、もしくは、写真で先ほど提示したようなトイレカー、いわゆるトラック型になったことで、説明時とは大きく異なってきますし、能登半島地震で職員が実際に活用されているのを見たという答弁もあったと思うんですけど、これも見ていないものというふうになってきます。
被災地におけるトイレ事情に寄り添い、よりよい形を目指し検討したことで、トイレトレーラーからトイレカーに変更し、その結果として、今回、年度内納品が困難となりました。
そのことが1つのきっかけとなり、私たちはトイレトレーラーからトイレカーへの変更を知ることになりましたが、公文書である議事録が残るような議場や委員会で答弁したような内容が変更する場合、説明の必要はないとお考えでしょうか、知事に伺います。
◎知事(三日月大造) まず、年度内に執行すべき事業、予算が、様々な事情等により繰り越さざるを得ないという、こういう事態になりましたので、このトイレトレーラー改めトイレカーにつきましても、先ほど御説明したような事情で繰越明許をお願いするというものでございます。
また、以前、議場で出したもの、そして語ったことに対して、トレーラーがカーに変わったではないかと、これを議会軽視ということではないかという御指摘は受け止めさせていただきたいと思いますし、変わった経過等につきましても、先ほど申し上げたように、こういう理由で、こういう事情で変更させていただきますという、こういう対応はあってしかるべきだったと存じますが、私どもの判断といたしましては、いずれにしろ、被災地に移動することができるトイレを持って、そして県内でも活用して、いざというときに起動できるようにしようという、こういうことが趣旨本意であると私も判断いたしましたので、このような形でトレーラーをカーに変えて発注させていただくこととしたところでございます。
今いただいたような御指摘等は、今後の県政運営にしっかりと糧とさせていただきたいと存じます。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)ありがとうございます。
繰越明許費の内容そのものに関しては、執行部側からも説明いただいた際に、県側の何か大きな過失があったという話ではなく、依頼していた内容がきちんと業者側のほうで把握できておらず、それが反映されていなかったというような認識を持っています。なので、この繰越明許そのものに対して大きく反対するものではないのではないかなと思いますが、ただ、この一定の議論の中でお話をいただいて、やはりこの提出の仕方であったりとか、お話、説明の仕方の中で、先日の2月28日の奥村議員の質問でもありましたが、その際に議員側に対しての説明というのが不十分ではなかったかということに対して、奥村議員をはじめ、議会の皆様方に説明できておりませんでした、誠に申し訳なく思っておりますと、今後はということで、議員側の提案であったりとか、そういうものが聞きっ放しにならないように、心して取り組んでいきますという言葉をいただいているんですけど、今後、議会や委員会との情報共有や連携に対してどのように対応していくのか、知事に伺います。
○議長(有村國俊) 質疑とちょっと違いますので、今回質疑で、今、質疑されているので、質疑でお願いしたいと思います。
◆9番(野田武宏議員) その答弁によって、この質疑をして、これ、提案に対して、賛成、反対、どのように最後決めるのかというのを決めようと考えていますので、ぜひともお答えいただければと思います。
○議長(有村國俊) じゃ、もう一度、質疑、やり方にのっとってもう一度お願いします。
◆9番(野田武宏議員) すみません。議長のお話が聞こえない。議長、お願いします。
○議長(有村國俊) もっと端的に、細かく質疑として最後聞いていただければと思います。
◆9番(野田武宏議員) この繰越明許費がこのように出てきたことに関して、議会とか委員会とどういうふうに情報連携、共有をしていくのかということを知事に伺います。今後こういうことが起きないように、どのように連携していくのかということを知事に伺います。
◎知事(三日月大造) まず、繰越明許の事由等については先ほど申し上げたとおりでございますし、恐らく議員の主たる御指摘は、トイレトレーラーという形で資料に示し、そして答弁でも答え、そして御自身もそう思っていたけれども、いつの間にトイレカーに変わったんだと、もっと早よ言うてくれりゃよかったやないかという、こういったことだったと思います。
我々も、先ほども申し上げたとおり、そういった変更をしたのであれば、御関心の高い議員の先生方に、そういう説明はあってしかるべきだったというふうに思っておりますが、当方、一方、主たる目的は、トイレを移動できる形で被災地に届けられるように県が持てればいいというのを主に思っていましたので、かつ、トイレトレーラーであれば凍結した場合にいろんな不具合が生じるということがございましたので、そういったことをきちんと対応した形でトイレカーで発注させていただくほうが望ましいであろうと判断したところでございますが、そういった変わったことをできるだけ細かく丁寧に議会議員の皆様方と共有すべきだという、そういったことはしっかりと今後教訓とさせていただきたいと思いますし、全てのことがなかなかできない当局や、その責任者である知事に対して、御寛容賜れれば幸いだというふうに思っております。
◆9番(野田武宏議員) (登壇)終わります。(拍手)
○議長(有村國俊) 以上で、9番野田武宏議員の質疑を終了いたします。