2024年1月5日 みんな元気になるトイレの必要性
みなさん、こんばんは。滋賀県議会議員の野田たけひろです。
まずは、令和6年能登半島地震により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に心からお悔やみを申し上げます。
また被災地域の一日も早い復興をお祈りし、今こそ改めて当時使用していたSNSでしか触れていない「みんな元気になるトイレ」プロジェクトについてお話したいと思います。
能登地方を震源とする大地震が起きました。
2017年にはじまった「みんな元気になるトイレ」プロジェクト。
行政として最初に勇気ある導入を決めたのは静岡県富士市。
そして、その初出動は真備だった。
富士市職員の皆さんと立ちあうために、被災地に入ったのは2018年の7月12日のこと。

同年7月6日、7日にかけて記録的な大雨となり、倉敷市真備町を流れる高梁川の水位が上昇。
高梁川と小田川の合流部で起きたバックウォーターは、小田川の支流合流部でも発生。
水位の上昇にともない町が決壊していった。
その被災地に一週間も経たないうちに現地入りしたので、本当に生々しい被災地の現状を目にした。当時は、その時の写真を外に出すことも、ほとんどなかったが、僕が9月定例会で議場にて質問した避難所へのエアコン設置は、この時に目にした被災地のリアルから来ている。
写真は突貫工事で避難所の体育館に設置されたクーラーの室外機だが、もちろんこれだけでは快適な室温には、ほど遠い環境しか生み出せない。
そして何よりもトイレだ。
もちろん誰もいない事を確認して、少しだけ撮影しているが、内情はかなり酷い状況だった。

トイレが汚く、トイレを我慢し体調不良になる人や、トイレを我慢するために飲食を控え、体調不良になる人が沢山いた。そもそも被災して、心身ともに疲れ果ててるのだから、そんなことをしなくても倒れてしまってもおかしくない。
それなのに、命拾いした人が関連死で亡くなっていく。それこそ、悲しすぎる。
だからこそ、被災していないところからトイレトレーラーを牽引して持っていき、災害関連死を1つでも減らすんだというのが、「みんな元気になるトイレ」プロジェクト。

これは自分たちだけが助かるのではなく、お互いに助け合うための仕組みを作る為のプロジェクト。
いつかの被災地は滋賀かも知れない。だからこそ備え、そしていつかの自分たちを助けに行くのだ。
詳細はウェブサイトから確認できるが
トイレは全て様式の個室。
広くて綺麗で水洗。
下水がダメでもバキュームカーのように汲み取り、後ほど排出することも可能。
太陽光パネル付き。
階段には高齢者に優しい手すり付き。
換気扇や手洗い場もついている。



だからこそ、女性やお子さんやお年寄りなど、トイレの利用を避けがちな方たちが、
気持ち楽に使えるわけだ。
本来、滋賀県議会議員に当選して、すぐにこの話を県にすべきだった。
自分が関わっていた事へ利害関係について言われないだろうかなど、誰にも言われていない様々な言い訳をしては何もして来なかった自分は、様々な形の支援で足を運んできた数々の被災地から何を学んだのだろうと悔やまれる。
既に県の職員さんにはお話をさせて頂いたが、災害対策はこれだけではない。
僕自身も今出来ることから…。
まずは動かなければいけない。
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◆福島県棚倉町
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◆富山県初魚津市
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◆みんな元気になるトイレウェブサイト
http://corp.tasukeaijapan.jp/toilet/