2024年2月3日 坂本城跡を訪ねて
こんばんは。滋賀県議会議員の野田武宏です。
久しぶりに半休が作れたので、家族とお義父さんの愛犬、熊吾郎と一緒に坂本城跡を訪れました。
比叡山延暦寺の門前町として栄えた坂本の地に築かれたこの城は、明智光秀公の居城として知られています。
坂本城は長らく「幻の城」と呼ばれてきました。
築かれてから十数年で廃城となり、その後、石垣や資材は周辺の寺社や町に転用され、遺構がほとんど残らなかったからです。城の規模や構造を裏付ける確かな証拠がなく、学術的にも「実像のわからない城」とされてきました。
それでも場所だけは伝わっていました。
古文書や絵図に記録が残り、地元に伝承が受け継がれ、さらに琵琶湖に突き出た特徴的な水城の立地が手がかりとなっていたのです。つまり、場所は分かっていたけれど「確証」がなかったために「幻」と呼ばれてきたのです。
びわ湖の湖畔に立ち、犬と散歩をしながら石碑や説明板を眺めていると、当時の城下のにぎわいや光秀公の思いが重なって見えるようでした。
歴史は本や資料で学ぶだけでなく、その土地に立ち、空気を感じることで深まります。坂本城跡の地に立ったひとときは、滋賀の歴史の奥深さを改めて実感させてくれました。
滋賀県議会議員 野田たけひろ