2026年10月14日 AI時代に求められる高校教育とは?
こんばんは。滋賀県議会議員の野田武宏です。
13日は、教育改革・DX・GX推進対策特別委員会が開催され、国の「N-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想」を踏まえた滋賀県の取り組みについて審議しました。
この構想は、少子化やAIの進化など、社会の変化を見据えて高校教育を改革するものです。
滋賀県では、国の支援制度を活用し、県立高校4校を対象に総額62億円の事業計画を申請しています。彦根工業高校と長浜農業高校では、AIやデジタル技術を取り入れた専門教育の充実を進めます。また、米原高校では文理横断的な学び、大津清陵高校では多様な生徒の学習や進路を支援する取り組みが計画されています。
委員会では、こうした改革の成果をどう評価するのか、県立高校の魅力をどう高めるのかなど、さまざまな質疑が行われました。
私が質問したのは、国の構想に掲げられている「AIに代替されない能力や個性の伸長」という教育の方向性についてです。
「国が掲げている」という答えで終わるならそれまでです。
ただ、そもそも教育の目的は、AIに代替されない能力を身につけることなのでしょうか。
AIが目まぐるしく進化する中で、AIにできることは日々増えています。今は「AIに代替されない能力」であっても、将来はそうではなくなる可能性があります。
もちろん、国の方針でも、言語能力や問題解決能力、他者と協働する力などは重視されています。
しかし、私が疑問に感じたのは、どのような能力を育てるかということ以上に、何に重きを置いて教育を進めるのかという点です。
「AIにできないことを教える教育」なのか、それとも「AIにできるかどうかに関係なく、人間として必要な力を育てる教育」なのか。
似ているようで、教育の根幹にある考え方は異なると思います。
AIに代替される仕事が増えても、その仕事を理解し、判断し、責任を負う人間の役割までなくなるとは限りません。
だからこそ、AIがどれだけ進化しても、自ら考え、判断し、他者と協働しながら社会を生きていく力を育てることが大切ではないでしょうか。
こうした問題意識から、滋賀県教育委員会として、この違いをどう整理し、今後の高校教育に反映していくのか質問しました。
教育委員会からは、コミュニケーション能力や協調性、共感する力なども重視し、幅広い能力を育てていくとの答弁がありました。
AI時代だからこそ、AIをしっかりと理解し、技術の進化に振り回されるのではなく、人間として何を学び、どのような力を身につけるべきなのか。その視点を、これからの高校教育でも大切にしていきたいと考えています。
野田武宏
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