Blog活動日誌

2026年7月16日 教育改革・DX・GX推進対策特別委員会の県内行政調査①滋賀県立守山北高等学校

既に夜中の3時を回ってしまったので、こんばんは。なのか、おはようございますなのか分からないので、お疲れ様です。
滋賀県議会議員の野田武宏です。

先日、教育改革・DX・GX推進対策特別委員会の県内行政調査で、滋賀県立守山北高等学校を訪問しました。

今回の調査では、令和7年度に設置された「みらい共創科」の特色ある教育活動について説明を受けるとともに、生徒の皆さんとの県民参画委員会を行いました。

守山北高校では、志願者数の伸び悩みなどを背景に、県立高校の魅力化に向けた取組を進めています。

みらい共創科で特に印象に残ったのが、「圧倒的現場主義」と、「地域を学ぶ」のではなく「地域で学ぶ」という考え方です。

教室の中で地域課題について調べるだけではなく、実際に地域へ出て、人と出会い、現場を見て、そこで感じたことから次の行動を考える。フィールドワークやインターンシップを数多く取り入れた、実践を重視する学びが進められていました。

また、テストの点数では測りにくいコミュニケーション力や主体性などの非認知能力を、ルーブリック評価や「Ai GROW」を活用して可視化している点にも関心を持ちました。

私からは、こうした評価方法が普通科でも使われているのか、また、地域での活動を多く経験するみらい共創科の生徒と普通科の生徒には、どのような違いが表れているのかを質問しました。

学校側からは、「Ai GROW」は現在みらい共創科で導入していることや、同科の生徒には、フィールドワークへの期待感、クラス内でのコミュニケーション力、自分のやりたいことを言葉にして計画へ落とし込む力などに成長が見られるとの説明がありました。

一方で、良い取組だからこそ、続けるための課題もあります。

フィールドワークでは安全確保のため、基本的に一つの活動先に教員一人が同行しています。しかし、小規模校で教員定数が限られる中、今後みらい共創科が3学年そろえば、引率や連携先との調整にかかる負担はさらに大きくなります。

地域との橋渡しを担うコーディネーターの存在も欠かせませんが、人件費が十分ではないという率直な話もありました。県の関係者も一緒だったので、学校側としては少し言いにくそうな様子もありましたが、それだけ現場では大きな課題なのだと思います。特色ある教育を続けていくためには、教員やコーディネーターを支える体制まで含めて考える必要があると感じました。

その後の県民参画委員会では、生徒の皆さんから、学校のすぐ近くにある高齢者福祉施設「ゆいの里」との取組について発表を受けました。

学校から徒歩数分の場所にありながら、以前はほとんど交流がなく、生徒自身も「勝手に入ってはいけない場所」のように感じていたそうです。

そこで、施設の職員や利用者へのアンケートを行い、高校生と職員が一緒に作戦会議を実施。勉強会やアイスクリームの販売、食堂の利用、フリースクールの子どもたちとの交流など、施設を地域に開いていく取組へとつなげていました。

活動を通じて高校生が施設を訪れる機会が増え、施設職員の皆さんの意欲にもつながったとのことでした。普通科の生徒からも「楽しそう」と言われるなど、活動が学校内にも少しずつ広がっているようです。

地域の現場に出ることは、単に知識を増やすだけではありません。知らない人と話し、自分の考えを伝え、相手の立場を知り、計画どおりに進まなかったことも含めて振り返る。その積み重ねが、数字では表しにくい力を育てているのだと思います。

守山北高校の取組は、県立高校の魅力化を考える上で大きな可能性を感じるものでした。

その一方で、学校の努力だけに頼るのではなく、教員配置やコーディネーター、予算も含め、特色ある教育を県としてどのように支えていくのか。そこまで考える必要があると感じた行政調査でした。

野田たけひろ

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