2025年1月20日 令和6年11月定例会議12月20日 意見書第16号の賛成討論全文
○議長(有村國俊) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより討論に入ります。
発言通告書が提出されておりますので、順次これを許します。
まず、9番野田武宏議員の発言を許します。
◆9番(野田武宏議員) (登壇、拍手)チームしが 県議団、野田武宏です。それでは、チームしが 県議団を代表いたしまして、意見書第16号実効性のある学校の働き方改革および長時間労働の是正を求める意見書(案)に対しての賛成の立場での討論をいたします。
「『子ども、子ども、子ども』の視点をしっかりと共有し、誰一人取り残さずに連携していこう」。これは本年3月に策定された滋賀の教育大綱冒頭の知事の言葉です。子供たち一人一人の豊かな学びの保障が何よりも重要であることは、誰もが認めるところです。
一方、その学びを支える学校現場では、教員希望者の減少に加え、病気退職者や早期退職者の増加により深刻な人材不足が続いています。日本教職員組合がこの11日に公表した調査結果でも、月当たりの平均時間外労働時間は過労死ラインを超える88時間と、依然として厳しい状況が続いていることが明らかとなりました。教員の職場環境の改善、とりわけ長時間労働の是正は喫緊の課題です。
本年6月に閣議決定された骨太方針2024では、「2026年度までの集中改革期間を通じてスピード感を持って、働き方改革の更なる加速化、処遇改善、指導・運営体制の充実、育成支援を一体的に進め」、「2025年通常国会へ給特法改正案を提出するなど、教師の処遇を抜本的に改善する」とされており、まずは、その着実な実施が求められるところです。
加えて、実効性のある学校の働き方改革を進め持続可能な学校を実現するためには、教員が担う業務の適正化の推進や、業務量に見合った教職員定数の改善など、さらなる対策が必要です。
冒頭触れた滋賀の教育大綱は、「みなさんが今を大切にし、将来に向かって夢を持ち、可能性を広げていくことができるようにするための教育とはどのようなものか、いろいろな方と議論し、この大綱をつくりました」との子供たちへのメッセージから始まります。この理念の実現のためには、子供たちの学びを支える教職員が笑顔を増やし、やりがいを高め、一層力を発揮できる環境を整えることが必要不可欠です。
ぜひとも本意見書に対する議員各位の御賛同をお願いし、討論を終えさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)